Made in OsakaからMade in Tambaへ(1)

トッポンチーノ, モノづくり

Made in OsakaからMade in Tambaへ。

【ジョリーメゾンのトッポンチーノ®︎】を立ち上げた場所は大阪です。大阪で開始してから一年以上かけて、トッポンチーノを開発する上でも“日本に合うもの”ということで、何度もシュミレートを重ねてきました。

当初はワタも生地も大阪の業者を通じて専門店から購入しては、試作、アキュレイト、試作、アキュレイト、試作を繰り返し、一年過ぎた頃、本格的な生産に向けて動き出しました。その頃には、メンバーも整い、本生産地となったのが予測もしなかった『兵庫県丹波市』でした。

『兵庫県丹波市』と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。

丹波というと、丹波黒豆、大納言小豆、丹波栗、山の芋、自然薯などなど、美味しい農産物を思い出す方が多いと思いますが、意外にも、製造業が盛んな地域でもあるのです。

そして、『兵庫県丹波市』は、生命が行き交う地氷上回廊(ひかみかいろう)という本州一低い中央分水界が存在し、年間、昼夜間の寒暖差が激しく、秋から冬にかけて発生する丹波地域の山々をつつむ朝霧、夕霧は「丹波霧」と呼ばれ、豊かな自然環境に一層の深みと神秘さを醸しだしている、そのような場所です。

丹波市とのご縁から、現地で色々なコネクションを持ち信頼が厚い「植木さん」という男性に、縫製技能を持たれている婦人たち(この女性は自分たちのグループをおばあちゃんと呼ぶので以後“おばあちゃん”と表現)をご紹介いただいたことが、ジョリーメゾン、Made in Tambaの始まりです。

この丹波市でのはじまりが、“ここから全てが繋がっていく”ことを誰が予測できたでしょうか。誰もこの時は知らなかった、想像できなかった、そう言えるでしょう。

そして、皆が不安だったはずなのに、口にしたのは『頑張りましょう』『ちょっとずつでも前に進んでいくから』ということでした。今、振り返っても、丹波の人はどんな状況でも『難しい』とは言っても、『絶対に出来ない』という言葉は口にしなかったと感じています。

一度踏み込んだからには何とか一緒に頑張ろうという丹波市の方々の姿勢は、どんな困難なことも時間をかけて壁をぶち破っていくことを【ジョリーメゾンのトッポンチーノ®︎】を丹波市で作っていく上で体感していくのです。

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